◎新政権は前政権の否定から始める
古今東西、変革を掲げた前政権は、新政権により再度変革されることとなる。アメリカ、韓国、マレーシア……変革は、極めてドラスティックである。政権側も常に、変革途上だから続けさせよ、と主張するから厄介この上ない。かくして政治家は異口同音に変革を訴える。蓋し変革は民主主義の宿命的キーワードだ。ただし、変革が常に良いものとは限らないから、我々は見極める力を養わなければならない。それを培うには自らの経験を含めた歴史に学ぶしかない。
幕府と尾張家臣の信任を得て藩主となった宗勝もやはり前任者の否定から始めた。
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