奇異な御三家

祭りや町踊りを許し、自らも派手な姿で練り歩き、歌い、奏で、踊った稀代の尾張藩主徳川宗春。常人には理解不能な「奇異な」振舞いの数々は未だに謎が多い。
独自の花環三ツ葉葵紋を用い、生涯正室を迎えなかった。著した「温知政要」は家中、領民への法度ではなく、自戒の書――大名初のマニフェストだ。
法令の多きは国の恥。罪人が生まれるのは施政者の所為だ、と治世を通じて一人も死刑執行を許さなかった。
最後に尾張六十五万石を賭して守った一分は何だったのか?本気で仁政を目指した「奇異な」御三家・徳川宗春の見果てぬ夢とは?

*歴史小説「宗春躍如」の参考文献、登場人物を固定ページで、
新しい宗春像の根拠となった史料を随時ブログで挙げていきます。

ブログ

『宗春躍如』

徳川宗春の生涯を描いた長編歴史小説

 

宗春躍如 上巻 遊飛篇
宗春躍如 中巻 比翼篇
宗春躍如 下巻 翔破篇

『宗春躍如』登場人物

*は創作した人名

◎尾張徳川家一門

徳川宗春     第七代藩主。第三代綱誠の二十男。萬五郎。松平求馬。通春。

徳川継友     第六代藩主。綱誠の十二男。曜公。晃禅院。松平通顕。

瑞祥院      第四代藩主吉通の正室。九条輔実の娘、輔子。

千姫       吉通の長女。継友の養女となり九条幸教に嫁ぐ。

宣揚院      綱誠の室。宗春の母。梅津。

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